押井守 「TalkingHead」

最近押井守の「トーキング・ヘッド」をようやく見たんだけも、なかなか面白かった。
他の初期の実写作品は、役者のアニメっぽい演技が、現実の風景から浮いていたように見えたが、トーキングヘッドでは、そういう違和感は感じなかった。撮影場所(古い映画館か劇場のような所)に限定して、なおかつその上で舞台のようなハリボテのような記号的なセットで世界を作っていたからだと思う。
撮影場所の説明からも分かるように、ストーリーは常にメタレベルで進行していって、さらにメタ・メタレベルへと移行していく複雑(雑?w)な構成になっている。ラスト近くに「私」が撃たれるシーンで、机に置いてある本のなかにホフスタッターの「ゲーデル エッシャー バッハ」があって、なるほど。と。作品全体としてはなんか押井守の「映画」に関する論文のような「映画」(笑)いろいろまだ興味深い台詞とかあるんでとりあえずまた見ようかと。
http://www.sa.sakura.ne.jp/~straydog/oshii/talkinghead.html

で、「ホフスタッター 押井守」で検索するといろいろ面白いものが見つかる。
http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/osiidic1.htm
http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/w08rn.htm