日本生態心理学会 特別講演

行ってきましたー
初めての東大はちょとビビってしまったw
覚えてる点をいくつかメモ。間違いあったら指摘してくだせい。
最初にクラウディア氏の講演。
基本的にはダイナミック・タッチという触覚の話でした。

○筋肉の運動を含めての「触覚」
○ワタリグモの実験の例で、目を見えなくしても、自身の走行距離を認識できていたが、
筋肉のひずみを感知する器官を機能しないようにしたら、走行距離の認識ができなくなり、その歩行の軌跡もばらばらになった。

○ダイナミック・タッチの中に慣性テンソルという変化しない値があり、それによって(?)手にしている物の長さと、質量分布(どこを持っているか)を別々に知覚できている
○四肢が、空間のどこにあるかという事を知覚するのは全身の慣性楕円体の分布で知覚している。
○それをたしかめる実験として、テンソルオブジェクトという装置を手にしながら、手を特定の方向に向ける実験の例。
やはり腕の関節の曲がり具合で腕の位置を知覚しているのではなく、慣性テンソルによって知覚している事が分かる。

覚えてる範囲では大体こんな感じでした。



マイケル・ターベイ氏の講演。
「幽霊も機械もいらない」というテーマ。歴史をふまえて、今どういう状態なのか、という感じの話でした。

正直前半の話はちょと難しかった 笑
デカルトの、「機械の中の幽霊」の話。心身二元論人間機械論の否定。
○トップ・ダウンのシステムではなくて、ボトムアップ
要素からシステムへの方向。動的なシステム。
量子論の話(この辺りはちょと僕の勉強不足でわかりません汗)
量子スピンにStern-Gerlach filterをかける話。(昔NHKスペシャルの”アインシュタインロマン”で、光って回転する車で例えてた記憶が、、)
アフォーダンス。箱と物差し、アリ、ネズミの例。第一次特性→物差しで計った箱のサイズ。絶対的な箱の特性。
第二次特性→アリ、ネズミから見た箱の特性。知覚と行為によって、その特性が特徴づけられる。アフォーダンスは第二次特性のほう。
存在論であって、認識論ではない。(このあたりはオートポイエーシスっぽい。他にも幹細胞の話や、相補という言葉がでてきていた。)
BZ反応の例。散逸構造。自己組織化、相互依存 "self-couse"自身に関与し、作動するシステム。
○自己組織化、散逸構造を取り入れた心理学、認知科学。とかそんな感じ。

ちょといい加減なメモ(汗 でもやはり勉強になりました〜。