oui/non
ゴダールのマリアを見て、oui/nonを言う場面でルーマンを思い出す。
ルーマンは宗教の原初コードには内在/超越があるとする。つまり、内と外。
それを一度区別し、その余剰分をさらに区別する。
内が、余剰分を内自身でさらに区分をすれば、それは自己言及であり、魂になる。
外が余剰分外自身で区分をすれば、それは他者言及であり、神になる。
ただ、最初の区別は、誰が行なったのだろうか、そして誰が内と外を区別したのだろうか。
ラディカル構成主義と言われるあたりの人たちは、
この辺の問題をアクロバティックな方法で説明していたりする。
映画の中でマリーはこう言う。
「神の言葉を語るわ 語る事でしか言葉に近づけないから
神の言葉を語ろう 神の言葉はつねに私たちより進んでいる」